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広告って? 販促物って? コンテンツって? そして、デザインって?

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こんにちは。SUZUdesignのsuzuです。
普段、主に店舗様や中小企業様のブランディングデザイン、および広告・販促物のグラフィックデザインを手がけております。

お客様とお話をする際や、こうしたテキストの場でよく《コンテンツ》《広告》《販促物》といった言葉を使用しておりますが、お打ち合わせ時や他記事においてお客様がより理解を深めていただけるように、今回は用語解説的な記事展開をしていきますね。

特に《広告》《販促物》に関しては、明確な違いがありながらも、実はそれらの境界線は定義づけが曖昧であり、融合して然るべきものでもあります。

ではさっそく、『石鹸を新発売する』というケーススタディを例にとり、以下例文から確認していきましょう。

コンテンツ    広告    販促物    未分類

20XX年夏、A社が、〔敏感肌に悩める、”落とす” を変えることを意識する30代女性〕をターゲットにしたボタニカル由来の石鹸ブランドを新発売する運びとなった。商品の企画・開発は済んでおり、試験もほとんどパスしているので、並行して商品化に向けてPR周辺を進めなければならない。
小さな会社なのでPR活動に莫大な予算はかけられないが、当然、石鹸を包むパッケージ商品を店頭に置いてもらうための対店舗への営業ツールその店舗にて少しでもユーザーの目に止まるようなPOPは最低限必要である。
また、将来的に派生商品を増やし、基礎化粧品一式として商品のライン化することを目標としているため、なるべく今の段階で多くの人の目に触れる、引きの強いツールがあると理想である。と同時に、既述したような目標があるので、こだわりを持って作ってきたコンセプトや由来等を改めて紹介できる、ユーザーの安心感や信頼に繋げられるようなWEBページやリーフレットも段階を追って作っていきたい。

といったようなPR案件があったとしましょう。

各部分をラインで色分けしましたが、広告や販促など、どの部分がそれに該当するか、なんとなくですが把握はできましたでしょうか?
それでは以下、詳しく解説していきますね。


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まずは《コンテンツ》
これはひと口に言えば「この世の中にあるものすべて(店頭に並ぶ商品、ブランド、WEBサービス、動画、プロモーション、etc…)がコンテンツ」と言えてしまうのですが、もう少し狭めましょう。
“売りたいもの””生活者に密に関わるもの” もしくは “収益元となり得るもの” すべてがそのコンテンツと呼べます。さらに具体的に言います。「企画・アイディアが通されて実現された/生まれたもの」と考えてください。
ケーススタディでは、ボタニカル由来の石鹸がそれに値しますね。
A社が、「〔敏感肌に悩める、”落とす” を変えることを意識する30代女性〕の助けになれないか」、と課題を出し、競合製品をピックアップし、肌に負担をかけない成分やその調合法をリサーチし、それを叶えてくれる機関に掛け合い、試行錯誤の末、ひとつの石鹸がこの世に生まれました。そういった経緯やこれまでのストーリーも含め、SUZUdesignでは丸ごとコンテンツとして考えます。


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次に《広告》です。
例えば、大手企業様が「新商品出します!」といった場合、ご存知の通り、短くも引きのあるキャッチコピーを交え、芸能人を使ったTVCMやWEBCM、街中の巨大ビジョン、駅構内や車内にデカデカと貼られるポスターなどがこれに該当します。
つまりその名の通り、”広く大きく、世間にコンテンツのイメージを報知すること” を目的とし、いわゆるマスメディア、もしくはWEBを通して行われるものですね。誤解を恐れずにいうと、不特定多数に広く、”概要” を発信します。
コンテンツに対してユーザに「まずは気付きを与え、興味を持ってもらう」効果を期待します。

ちなみにインターネット広告と呼ばれる、よくブログやまとめサイト等に現れる商品バナー、これも広義では《広告》の一種。
企業や人によって広告と販促の区分けの諸説はありますが、まずは小さなバナーの中にコンテンツの ”概要” ”イメージ” を先行して伝える手法から、SUZUdesignではWEB広告は《広告》と定義づけしています。
WEB広告の中でも種類がたくさんあり、目的や獲得したいターゲット層に合わせて柔軟に選択していく必要があります。多くの場合、ユーザーが興味を持って “検索・閲覧した” ワードやページに反応して表示される性質を持ち、細かくターゲティングできる面から、”ユーザーの欲しいジャンル” にフォーカスした効率の良い戦略方法と言えますね。
ケーススタディには、なるべく今の段階で多くの人の目に触れる、引きの強いツールが欲しいと記載していますが、できるだけこの石鹸のことを知る人の分母を増やしたいのですね。あまり予算をかけられない企業様・店舗様も、WEB広告は少ない出資額から始められるので、バナーの出稿はSUZUdesignでもおすすめしております。


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そして《販促物》ですね。
実は、この販促物というのは我々の身近に数多く溢れています。

近所の住民に『レストランニューオープン』をお知らせするチラシ
初回/次回来店時にお得になるクーポン付きのリーフレット
BtoBにおける、営業資料企業パンフレットコーポレートサイト
『お得な新プラン登場!』とうたうDMメルマガ
ドラッグストアの店内装飾商品周りのPOP
ブランドの理解をより深められそうなブランドブックWEBページ
「お客様のことを大事に思っています」と伝えられるバースデーレター特典品付与
ふと足を止めて興味を持ってしまうような店頭看板メニュー表
『お友達ご紹介/レビュー特典』のポイントカード口コミシステム
さらなるファン誘致のためのイベント開催

などなど。
すなわち、ユーザーが上記のツールに触れることで、購買意欲を促す効果をもたらし得るもの全般を《販促物》と呼びます。

多くの場合、すでにそのコンテンツの使用(利用)経験者であったり、そのコンテンツの存在こそは知っているが非経験者、さらには、そのコンテンツが属するジャンルに強い興味を持つユーザーを対象に、もうひと押しするイメージでしょうか。
この ”もうひと押し” に関してちょっと詰めましょう。
つまり、広告の特徴である ”概要” ”イメージ” を先行して伝えるツールがきっかけで少し振り向いてくれたユーザーへ、販促物でさらに “詳細” “耳を傾けたくなる情報” を詳しく補足しながらも “アフターケアをする”、というとわかりやすいでしょうか。
大小はありますが、ユーザーが “購買” というアクションへ至るまでのいわゆるプロモーション活動全般のことと定義します。


ちなみに、ケーススタディの文中で《広告》にも《販促物》に分類していなものがひとつ—。
そう、商品の要となるパッケージデザインですね。厳密にいうとこれはプロダクトデザインの域に差し掛かったりしなかったりするものなのですが、もちろん、グラフィックデザイナーもパッケージをデザイン承ることは多々あります。

以上、《コンテンツ》《広告》《販促物》について少し細かく説明をしてきました。
コンテンツに関してはまだ良しとして、「広告と販促物…? なんとなくの違いはわかったけど、やっぱり突き詰めると同じなんじゃない?」と感想を持たれましたか?

そうなんです。
本記事冒頭で書きましたが、両者に明確な違いはありながらも、顧客の購買意欲につなげるという目標があることには、広告でも販促物でも変わらないのですよね。どちらも、絞ったターゲット層に向けて、そのユーザーにより刺さるデザインとコピーを熟考して施していますし、大きくても小さくても、企業様・店舗様が持つ目的を叶えるために尽力することに変わりはありません。

なのでSUZUdesignの結論としては、《広告》《販促物》にはそれぞれの定義づけはあるにしても、それらは時に混じり合い、時に少し離れた場所に位置しながらも、付かず離れず、大きな空間の中で融合しているものである、といったところでしょうか。

マーケティングとデザインは、切っても切れない関係性だということが、本記事で少しでもわかっていただければ本望です!
また追って、マーケティングに絡めた記事をアップしていきます。

広告や販売促進にはたくさんの手法や種類があり、ターゲット設定も細かく行うことが大事なので、企業様・店舗様の事業にぴったりなPRの方法、必要なツールの作成を行なっていきたいですね。

SUZUdesignでは、そういったケアもしながら丁寧にデザイン業務を行なっております。基盤となる価格は設けているものの、デザインの力を実感していただくために、お客様のご予算を考慮した上でお見積もりを作成しております。

初回のヒアリングとお見積もりは無料で行なっております。
ぜひ、お気軽にお問い合わせくださいませ!

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普段、広告や販促物のデザインやブランディング業務を行なうデザイナーによるブログです。

 

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