『ホームアローン』 ~コメディ全開のクリスマスムービー ~

Review


今さら語るまでもないくらい有名なコメディ映画ですが、どうしてもこのクリスマスの時期に差し掛かると思わず「また観てみようかな」という気にさせられてしまう、愛と笑いに包まれた作品です。
またこの『ホームアローン』、意外と、俗に言う隠れ「おいしい映画」ってやつなので飯テロ覚悟でご鑑賞を。

 

あらすじと作品の概要

<あらすじ>
クリスマス休暇。パリ旅行の出発前夜、シカゴに住むマカリスター家は父の兄家族を招待していた。親戚一同での旅行の準備で慌ただしくするなど大人数で賑わっている。そんな時、ひょんなことから主人公のケビンは理不尽にも家族一同に総スカンを喰らい、屋根裏部屋へ連れて行かれてしまう。
翌朝、家族全員が寝坊(目覚ましが鳴らないトラブルによる)したことで大慌てで家を出る。なんと、屋根裏で寝ていたケビンのことを忘れ、置き去りにしてしまったのだ!
昨夜の揉め事もあったことで、ケビンは誰もいない広い家を独り占めできることを喜びやりたい放題。
しかし、クリスマス休暇の留守を狙った2人組みの泥棒が、ケビンの家をも狙っている。そのことに気づいたケビンは、家を守ろうとあらゆる手を使って泥棒たちとの対決を図るが…

原題 Home Alone
制作国 アメリカ
公開年 1990年(米)|1991年(日)
上演時間 103分
監督 クリス・コロンバス
脚本 ジョン・ヒューズ
登場人物(キャスト) ケビン・マカリスター(マコーレ・カルキン)
ハリー・ライム(ジョー・ペシ)
マーヴ・マーチャント(ダニエル・スターン)
ピーター・マカリスター[ケビンの父](ジョン・ハード)
ケイト・マカリスター[ケビンの母](キャスリン・オハラ)
マーリー[隣に住む謎のおじいさん](ロバーツ・ブロッサム)

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ストーリーの感想

ホームアローンは現時点(2019年)では5作ものシリーズが存在しています。
基本的には本記事のあらすじに書いたような、主人公が悪役とされるものたちに(犯罪まがいの)お仕置きをする、という構成は同じのようです。
筆者は2作目『Home Alone ~ Lost In New York ~』までしか観ていないのであまり偉そうなことは言えませんが、やはり3以降はちょっとずつ悪評が目立つなぁという印象があります。
私が2までしか観ていないというのには理由があって、1作目はそこまで無理なくワクワクしながら楽しく鑑賞できたんですが、2はケビンによる泥棒への報復の手法がもはや犯罪レベルで、「いや、これで死なないんかい」と何度もツッコミを入れていました。しまいには、泥棒たちに感情移入をしてしまい、言葉は悪いですが終盤は引いてしまったんですね。それまでの物語の動線や伏線、NYという大きな街のクリスマスシーズンの景色やスケールは圧巻だし、きらびやかなホテルのロビーやスイートルーム、どでかいおもちゃ屋さんのシーンは眼福そのもので、映像としては楽しめたんですが、いかんせん、泥棒2人がかわいそうすぎて(笑)あまり覚えてないですが、子供のころ観たときは親が引くほど笑い転げてたんだろうなぁ、という印象です。
なかなか3作目以降を観ようとするモチベーションが湧かないまま今日まで来てしまっております。やっぱり、子役時代のマコーレ・カルキンが本当にかわいかったので、それを引きずっているのかも、というのもあるのでしょうか。


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ホームアローンが “おいしい” ワケ


ホームアローンは、クリスマスの時期にはほとんど毎年観てしまうくらい中毒性があるのですが、同時に、ピザやシャンパン、こってりしたアイスクリーム、その他ジャンキーなものをどうしても欲してしまう現象に襲われるので、鑑賞される場合はそのあたりを用意した上で臨まれると映画が一段と楽しめるんじゃないかな、って思います。
筆者の場合は特にピザは必須。作中、ピザを美味しそうに食べるシーンが明確に写ってる訳ではないんですよ。でも、「広い家に1人きり、普段やったら怒られることがやり放題!」っていうケビンに触発されて、ホールで食べたら罪悪感が残りそうなピザを独り占めするという、ほんの少しだけいけないことをしている気分を味わいたくなります。


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おわりに。

シリーズの酷評まがいなことを書いてしまいましたが、初作は終盤の痛々しいお仕置きや、「泥棒さんちょっとかわいそう…」という感情を抜きにすれば、クリスマス気分を盛り上げるのに最適な映画だなって思います。クリスマスカラーを存分に使い、音楽もクリスマスらしくシャンシャンと流れているので、やっぱり毎年この季節になると気になって観てしまうのが人間の性でしょうか。

それではまた次回まで。


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